テキサスジャイアントビネガロンのご紹介

テキサスジャイアントビネガロン
テキサスジャイアントビネガロンのご紹介

それと、便座カバー!

はろろ~ん!怪虫堂・店長のもじゃです!

本日の奇虫紹介記事は「テキサスジャイアントビネガロン」のご紹介です!

名称:テキサスジャイアントビネガロン

英名:Vinegaroon

学名:Mastigoproctus giganteus

全長8センチ程の北アメリカ西南部に生息する世界三大奇虫の一種。

画像を見た方の中には一瞬思った方もいるかもしれないが、なんだかサソリに似ている気がしてこないだろうか?

その通り、彼らの和名は「サソリモドキ」という。

だが、生き物としての種別は全く別物で、ただ外見が似ている為そうよばれている。

サソリならば毒を注入するためのしっぽの部分には細い管のようなものがついており、そこから酢酸を主な成分とする刺激性の液体を噴出する。

強烈な酢のにおいがするため「ビネガロン」という名前が付けられた。

これが皮膚につくと炎症を起こしたり、目に入った場合角膜炎になる可能性もある為、注意が必要。

なんならただの有毒種よりも厄介である。

さて三大奇虫にも数えられているビネガロンだがなんと日本にも二種、原産種がいるのだ。

タイワンサソリモドキ

沖縄やその付近諸島に生息

アマミサソリモドキ

沖縄から九州にかけて生息(熊本県では天然記念物指定なので採取はできない。)


寿命は5年前後で、飼育はそこまで難しくない。

多湿系サソリの飼育環境に似ており、温度は24℃~26℃、湿度は70%程で作りやすい環境である。

しかし何点か特筆しておくと、まず絶対にシェルターを入れなくてはならない。

普段の生活や脱皮などを自ら掘った穴で過ごすので床材はかなり厚めに敷いておく。

もしも複数個体を飼育したい時は基本的には別ケースにするべきだが、繁殖などの場合、個体分のシェルターと充分な餌を入れておかないと共食いが始まってしまうので注意が必要。

適度に穴をあけたケース(蒸れない程度に、乾燥はしない程度に。)

大型種は多少の乾燥には強いが、小型の種は乾燥するとコロッと死んでしまうので注意。

先述した通り、巣穴で生活するため床材は崩れにくいものを選び(バーミキュライトとピートモスを混合させたものや、目の細かい赤玉土を使用するといい)、大きなサイズの水入れは溺死の原因になるため、スポンジやオアシスなどをいれると防止できる。

繁殖についてはいまだ謎が多いが、基本的にはサソリと似た方法で交接をし、雌は自ら掘った穴の中で、腹部に袋状にした100個前後の卵を産みそだてる。

産卵数は個体や、種類によって前後する。

いかがだっただろうか?

次回はついに三大奇虫ラストのご紹介です!

それではまた次回!