かたつむり

概要
かたつむり

あなたのことが嫌いです。

こんにちは!怪虫堂店主のもじゃです!

本日は可愛らしいあの虫について解説したいと思います!

名称:かたつむり、蝸牛、マイマイ

可愛らしい見た目をしたおなじみの虫です。
様々な呼び方がありますが、実はカタツムリという生き物は多くの種類の生き物に分類される為、厳密な定義がありません。

おもに、殻があり蓋のない陸生のものをカタツムリ、殻を持っていないものをナメクジ、それ以外にもキセルガイ(殻が細い)、タニシ(蓋がある)なども近縁種とされています。
よくある質問で、「殻を無くしたカタツムリがナメクジなの?」と聞かれる事がありますが、答えは×です。

ナメクジは殻が著しく退化しており目で見えません、カタツムリは殻の内部に内蔵などの器官が入っているため、殻を取ってしまうと死んでしまうことが多いです。
また、一概には言えませんが、ナメクジは塩分に弱く、カタツムリは塩分に耐性があるという違いもあります。(流木に張り付いて島間を移動し、その島の固有種に進化したものもいます。)

さて、聞いたことがある方もいるかと思いますが、カタツムリは生き物の中で最も歯が多い生き物で知られています。
その数なんと12000本
ヤスリのように並んだ歯舌と呼ばれる歯でコケや野菜、時にはカルシウム不足を解消するためにコンクリートまでも削り舐めてしまいます。

更にカタツムリは雌雄同体という体構造をしているため、単独繁殖することが出来ます。(これによってときたま大量発生を起こし、農家の人々を困らせてしまいます。)

サイゼリヤでも食べることができるエスカルゴもカタツムリの一種です。ですが、外で捕まえてきたカタツムリがどれでも食べることができる訳ではありません。
なざなら、野生にいるカタツムリの殆どには広東住血線虫病と呼ばれる寄生虫がおり、体や殻はもちろん、カタツムリが通ったばかりの場所を触るのもあまりおすすめ出来ません。

触ったあとは石鹸などで念入りに手を洗う必要があり、そのままの手で目や陰部などの粘膜を触ってしまうと視神経や脳などの中枢神経系に入り込み成長、最悪の場合には、重度の脳障害、死亡する可能性もあるので注意が必要です。

最後に余談ではありますが、私もじゃは1年間で30回以上も秩父に行く生粋の秩父好きなのですが、秩父地方にはカタツムリを神様として崇める文化がありました。
子供の耳垂れに効くとされ、治った時には歳の数だけカタツムリの殻を拾い奉納するという文化がありましたが、1998年にこの文化が残っていた村が浦山ダムの底に沈んでしまったため自然消滅してしまったようです。

いかがでしたでしょうか??
可愛らしい見た目からは想像できない生体を多く持つカタツムリ、この記事を読んで興味を持ってくださった方が入れば幸いです。

それではまた次回!