ミルワーム(ゴミムシダマシ)

ミルワーム(ゴミムシダマシ)

では!いってくりゅ!!

本日の奇虫紹介記事は「ミルワーム(ゴミムシダマシ)」です!

餌用の虫の繁殖方法についてです!

名称:ミルワーム(ゴミムシダマシ)

英名:meal worm

学名:tenebrio molitor

皆さんも一度ぐらいは目にしたことがあるのではないでしょうか?

小鳥や爬虫類などの餌として大人気で、なかには自ら食べる方もいるほど人々に定着した虫です。しかし、本来は穀物害虫と呼ばれる害虫で、穀物を食い荒らす悪党である為、毛嫌いされています。

日本で主に『ミルワーム』として売られているのはチャイロコメノゴミムシダマシと呼ばれる種で、ジャンボミルワームはツヤケシオオゴミムシダマシ、ハニーワームはハチノスツヅリガ、シルクワームはカイコと、様々な種類のワームが餌用として販売されています。

さて、その中でもミルワームは飼育が比較的簡単で、楽なことから選ばれやすいのですが、デメリットもあります。

デメリット① 栄養価が低く、高カロリー
デメリット② 繁殖力が高い

一つ目は栄養について、ミルワームはほかの餌に比べて栄養価が低く、カロリーが高いという特徴がある為主食として上げ続けると成体が太ってしまったり、体長を崩してしまうことがあります。

二つ目はその繁殖力の高さです。気軽に1パック飼ってみたものの、上記の理由などであげれずにいると爆発的に増えていきます。

飼育方法

ここから、その飼育方法などを記していきたいと思います。

ケース

ケース

まずはケース、ズバリなんでもいいです。

飼育ケース、蓋に穴を開けたタッパーなどなんでも大丈夫です。

餌

次に餌に関してですが、ここに先ほど書いたデメリットの一つ目が関係してきます。

普通の飼育下であれば、『ふすま』と呼ばれる小麦粉を作る際に出るものや、パン粉などでよいのですが、栄養価を高くするためには栄養価の高い餌をあげる必要があります。

『栄養価の高いものを食べさせ、虫自体の栄養価をあげる』これをガットローディングといい、ミルワームを餌として用いるには欠かせない工程になっています。

ふすまやパン粉に加えて、ラビットフード、ドッグフード、野菜、果物などを与え、栄養価を体に蓄積させます。

ミルワームは殆ど水分を必要としないため、食べきれなかった(大体食べつくすので殆どありませんが…)野菜や果物は早めに処理しないと腐ってカビなどの原因になります。

餌に通ずる話なので書いてしまいますが、ミルワームに床材は必要ありません。ふすまやパン粉を食べ、排出された糞がケースの下に蓄積して行き、それが床材の変わりといってもいいので床材は必要ありません。

温度

温度

最後に温度です。ミルワームにおいてはここが一番重要です。

まず、永遠に増やし続けたい場合ですが25℃~30℃で飼育するとミルワームたちはどんどん成長して、どんどん増えていきます。日本の気候ではこの温度化になることが多いため放置していると勝手に増えていってしまうのです。

次に、増やさず、成長もさせたくない場合です。こういった場合は冷蔵庫の中、つまり10℃以下にすると成長も繁殖も止まります。

ケース分け

最後にケース分けについてです。

ミルワームはとにかく何でも食べてしまうので蛹になった仲間も容赦なく捕食します。

ですので2・3日に一回程、ケースの中をかき混ぜて、蛹がいないかを確認してあげましょう、蛹をみつけたら、ふすまなどを敷いたケースの中に入れておいてあげましょう。

次に蛹から孵化した成虫を見つけたら、ピンセットなどでつまみ、また別のケースに分けてあげましょう。気づいたら交尾をして、産卵をしてくれます。

ここまででミルワームの繁殖サイクルの出来上がりです。

いかがだったでしょうか?

多くの生き物を飼いたいという人は自分で繁殖をするとかなりのコストの削減になります。

参考になったら幸いです!それではまた次回!