俺のドリルは……天を貫くドリルだぁ!!
本日の紹介記事は「カブトムシ」のご紹介です!
あの超人気昆虫のまとめです!
名称:カブトムシ
英名:Japanese rhinoceros beetle
学名:Trypoxylus dichotoma septentrionails
知る人ぞ知る昆虫界の王様です!
今更書くこともないと思った方もいるかもしれませんが、実は大変奥が深く、一記事では書ききることができないので何パートにも分けてご紹介したいと思います!
大きさは平均で70ミリ前後でギネス記録では88ミリというサイズのものが登録されている。
(ちなみに保持しているのは俳優の哀川翔である)
飼育、扱いやすさ、捕獲などどれをとってもトップクラスに簡単で、子供でも簡単に飼育することができます。
主に六月中旬から八月下旬の夜の広葉樹林に生息しており、都内でも簡単に捕まえることができます。
餌はコナラやクヌギの樹液で、時期ならば木を見つけることで殆どの確率で捕獲することができます。
公園などの公共の場所でやるのはマナー違反ですが、事前に木を傷つけておくと樹液が漏れ出して来るので次の日の夜になると多く集まっていることもあります。
多少捕獲に慣れてくると匂いでそこにカブトムシがいるかどうかわかる人もいます。
漢字で書くと『兜虫』と書くこともあり、その見た目が武将の兜に似ていることから名づけられました。
カブトムシの捕獲方法は様々な方法が用いられていますが『匂い系』『灯り系』『地中系』の三つに分けられます。
捕獲(匂い系)
ご紹介する捕獲方法の中では最もポピュラーで、成功率が高く、簡単な方法になります。
一つ目は自然採集
夏場の夜、広葉樹林に行き、樹液に自然に集まっているものを捕獲するというものです。
この方法のメリットとしては、『準備がいらない』ということがあげられ、デメリットとしては『クヌギ、アベマキ、コナラ、ミズナラ、カシ、クリなどの特定の木から樹液が出ている状態でないとできない』、『夜でないとできない』ということがあげられます。
二つ目はバナナトラップ
バナナを、カルピスの原液、焼酎、コーラなどに漬け込んでそこにおびき寄せるというものです。一般的なレシピとしては
①:バナナを皮ごとぶつ切りにし、ストッキングに詰めたものをいくつか用意する
②:焼酎×砂糖、焼酎×カルピスの原液、焼酎×コーラ(炭酸を抜いたもの)などの混合液を用意する
③:ジップロックに①と②を入れしっかりと封をしたものをベランダなどの日当たりが良いところに一日から二日置き、発酵させる。
(そのうち膨らんできて、最悪の場合破裂することがあるのでガス抜きをすること)
これで完成です。
ほかにもストッキングを使わずにぐちゃぐちゃに潰した液体を木に塗りつけるというものもあります。
メリットとしては『時間帯を問わない(とはいっても夜の方が圧倒的に取りやすい)』、『木に塗り付けるものであれば片付けがいらない』、『捕獲率、捕獲数が大変高い』というものがあげられ、デメリットとしては『手間がかかる』、『設置、撤去といった作業で手が汚れる』というものがあげられます。
注意として、木にストッキングを縛り付ける方法をとった場合は必ず撤去や処分をしましょう。
私有地であれば好きにしてかまいませんが、公園や国営の山などで放置をしてしまうと、最悪の場合虫取り禁止になるなど、自分だけでなく他人にまで迷惑をかけてしまうことになってしまいますので、マナーとしてそこは守りましょう。
捕獲(灯り系)
カブトムシをはじめとした虫の仲間には夜行性のものが多くおり、夜になるとあるものを目印にいたるところを飛び回ります。
それは灯りです。
皆さんもコンビニのガラスや街灯に張り付いている蛾などを見たことがある人も多いと思います。
実は彼らは自らの本能で灯りに向かって飛んでいるのです。なぜそんなことをするのか?
この話の解説をするには何億年も前に遡る必要があります。
何億年も前、人類すら存在しないときから彼ら虫たちは存在していました。人工物が何もないその時代の真っ暗な闇の中でも彼らは唯一の光を目印に餌を取り、交尾をしていました。
察しのいい人なら気づいた方もいるかもしれません。
それは月光です。彼らは夜の何もない闇の中でも月の光を頼りに生きていたのです。
これで夜行性の虫たちが光に集まる理由がわかりましたね。
それでは捕獲方法を記して行きたいと思います。
匂い系と同じくパターンが二つあります。
一つ目は自然採集
山の中や暗いところにある自販機やコンビニ、街灯などを片っ端から見ていくという方法です。
メリットとしては『準備がいらない』、『多種多様な生き物を取ることができる』という点があげられ、デメリットとしては『見つけるまでに時間がかかる』、『カブトムシ以外の生き物が苦手な人には苦』という点があげられます。
この方法だと、蛾やムカデ、カエルやヤモリなど様々な生き物が寄ってきます。
この点がデメリットかメリットかは人によって異なりますね(笑)
二つ目はライトトラップ
もう一つはライトトラップを仕掛けるというものです。
この方法はベテランの捕獲者がよく用いるもので、暗い森などで、木と木の間や、地面に刺した杭の間に白いシーツやタオルを広げ、そこに強い白熱灯を照射して『手作りの月』を用意するという方法である。
この方法のメリットとして、『シーツの大きさが大きければその分多くの虫を取ることができる』、『何度も再利用することができる』ということがあげられ、デメリットとしては『準備が大変』、『場所を選ぶ』ということがあげられます。
もちろん公共の場などでこういったものを勝手に設置することはご法度ですし、それで集まってきた虫を横取りされたり、撤去をされても文句は言えません。
匂い系の捕獲方法に比べると少し難易度の高い灯り系ですが、興味のある方は試みてはいかがでしょうか?
捕獲(地中系)
最後にだいぶストイックな方法をご紹介したいと思います。
カブトムシ取りといえば木に寄ってきたものを捕まえたり、ライトに寄ってきたものを捕まえるのが主流なのだが、どの方法も基本的には夜に行うことが多いです。
カブトムシが夜行性だからという理由が大抵の理由ではあるのだが、では、日中は彼らはどこに身を隠しているのだろうか?
答えは土の中である。
大抵のカブトムシたちは、樹液が多く出ている御用達の木の真下に埋もれていることが多く、夜になったら這い出して来るのだ。
人間と同じで『駅チカ』『コンビニあり』といった好条件の場所に住みついている。
故にコナラやクヌギなどの木の下に不自然に土が盛り上がっている場所などがあったら隠れている可能性が高い。
この方法のメリットとしては『時間関係なく捕獲できる』、『スコップだけで捕獲できる』などがあげられる。
デメリットとしては『汚れる』、『環境破壊になりかねない』、『掘り起こす際に成体を傷つけてしまうことがある』という点があげられる。
もう一つこの方法には良い点があり、『オフシーズンに出会える可能性がある』ということがある。
四月の上旬に吐く息を白くしながら虫取りに向かった際、落ちている朽木を崩してみたところ、中からコクワガタの雄が現れたのだ。
正直カブトムシがどうかはわからないが全くのオフシーズンにこの類の生き物たちを捕獲できる唯一の方法と呼べるかもしれない。
長く続いたカブトムシの紹介・捕獲編はこれにて終了、次回からは飼育編に移りたいと思う。
それではまた次回!!